今回は薬の一包化についてお話したいと思います。
こちらが一包化するための機械、錠剤分包機です。
一包化とは、通常、服用時期が同じ薬や1回に何種類かの錠剤を服用する場合などに、それらをまとめて1袋にすることです。飲み間違いや錠剤の紛失がなくなり、手が不自由で包装シートを開けて薬を取り出すことが難しいという方に便利です。
当院では不安時、不眠時など必要時だけに服用する薬以外は、原則1種類1錠でも一包化しています。
当院の錠剤分包機の中には、1つに1種類の薬が入っているプラスチックケースが256個並んでいます。分包機は処方の内容を入力するパソコンとつながっています。薬剤師は医師が作成した処方箋を確認後、その内容をパソコンに入力します。すると、該当する薬のプラスチックケースから必要な量だけ落ちるようになっており、それらの薬が写真の三角すいの漏斗でまとめられます。袋のもととなるビニールに飲み方やお名前等の印字がされ、1回分ずつの薬が入り、熱によりシールされて分包されます。
お薬によっては、一包化に適していない又は、できない場合があります。吸湿性が高く湿気に弱いお薬や、口のなかですぐ溶けるように作られた薬はすぐ欠けたり、割れたりするため一包化に適しません。また、一包化のデメリットとしては1回分ずつ、袋にお薬がまとまって入っているため、どのお薬が何の効果を持っているのか、分かりづらくなります。薬局でもらう薬の説明書を保管し、薬に変更があればしっかりと確認しましょう。
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