『妄想』
今回は、統合失調症の陽性症状の1つである「妄想」についてお話ししたいと思います。
統合失調症だけでなく、その他の精神疾患でも妄想はみられますが、非現実的なことやあり得ないことなどを信じ込んでいるのが統合失調症の特徴です。
妄想の内容でよく見られるパターンがあるので紹介します。
・追跡妄想…誰かに見られている、狙われている
・関係妄想…咳払いをしたのは自分が嫌いだからだ
・注察妄想…街を歩いていると通行人が自分を見ている
・迫害妄想…黒ずくめの服をきた組織に追われている
・被害妄想…自分の悪口を周りが言っている
・誇大妄想…自分には特別な力がある、自分は神様だ
上記のような非現実的な内容でも、本人にとっては事実なので周りから訂正することは難しく、また気分や行動に影響が出てきてしまいます。
妄想と思われる言動などがみられたら、否定や肯定をせずゆっくり話を聞くか話題を変えてみてください。自分では気づきにくいので、身近な人に「これは妄想かも?」と思われる症状があれば、躊躇せずに地域の保健所や医療機関に相談するようにお願い致します。
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