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看護部 3月ペプロウ看護「慢性化の特徴」

精神科看護師年数…6年 男子閉鎖病棟病棟

入院して30年が経過していた患者様。閉鎖病棟からほぼ動きのない方であった。何日

間も眠れない、開放病棟に行くのに漠然とした不安があるという主訴があった。看護師が

観察する限り夜間も眠れており、開放病棟に適応できるのでは(主治医も同意見)と考え

ていた。しかし、これまでの経過を考え、ご本人から眠れないから頓服薬が欲しいと訴え

れば、疑問にも思わず当り前のことのように毎日与薬していた。

ペプロウの理論において、慢性化の特徴は、個人の能力が尊重されない、能力が必要と

されない、試されず、用いられないことである。また、患者における慢性化は、スタッフが患者に建設的な変化を生じさせることに失敗したことを表すとも述べられている。

私達は受け持ち看護師を中心として何かしらの変化を加えようと、ご本人とよく関わり、

主治医には薬剤を調整していただき、開放病棟に対する不安を取り除けるよう病棟見学などの取り組みを行った。次第に患者様からも前向きな言葉がみられるようになり、開放病棟を経て、無事退院まで結びつけることが出来た。患者様の変化を望み、能力や可能性を信じることが重要であると学ばせて頂いた。

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