ペプロウ看護理論について2019.03
そもそも看護理論とはなんでしょう?また、何のために看護理論が必要なのでしょうか。
看護師になるための学習過程の一つとして学習するのが当たり前だから…。と、正直なところ筆者はあまり深く考えてはいなかったように思います。ペプロウ看護理論を看護過程に取り入れ実践している当院への就職を機に、看護学生時からかなりの時を経て看護理論の必要性について考えることとなりました。むしろ、学生の頃はただの義務としての学びという認識がだったものが、ある程度臨床などでの経験を積むことにより小難しく嫌厭していた学問から現実的で実践的なものとして捉えることができるようになったような気がします。
「理論」とは辞書的には個々の現象を法則的、統一的に説明できるよう筋道を立てて組み立てられた知識の体系。とあります。では「看護理論」とは?というと、看護とは何かを説明するものと言えます。看護理論が誕生したのは1950年頃アメリカで看護師の質の高い看護の高等教育化と並行する形で多くの看護理論家が出現したようです。主体性をもち、確固としたものを看護として示すための看護学の学問が必要になることにより、その考え方の基になり、かつ説明できるものとして看護理論も必要不可欠なものとなったと思われます。看護は科学であるため日々変化する人々の生活に寄り添うためにも、理屈だけのものではない理論が必要です。看護の対象、役割、方法について述べた看護理論。ペプロウ看護理論もその一つです。学ぶべき価値は大きそうです。
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