こんにちは、作業療法室です。
今回は女性開放病棟の患者様と一緒に行った「お菓子作り」について紹介しようと思います。毎月調理訓練のプログラムを行っているのですが、今月は患者様からお菓子作りのリクエストを頂いたので、チョコレートのお菓子作りに患者様と挑戦しました。
皆様は、お料理やお菓子作りをされる事があるでしょうか?料理やお菓子作りにはストレスを緩和する効果があると言われています。
ストレス緩和に良いと言われている理由は味つけを考えたり、色や形を変えてみたり…と、自分の思いのままに表現することがストレス発散に繋がるとされています。
また、スパイスや調味料など、自分にとって心地よいと感じる香りが、幸せな思い出を想起させるきっかけになることがあります。五感の中でも嗅覚は特に、脳内の記憶をつかさどる器官と密接に繋がっているのです
上記に加えて、材料を細かく測ったり、適度な温度に調整したり、ひたすらに混ぜたり…と、ひとつのことに集中して取り組む必要があります。「目の前の作業に向き合うことで不安や心配ごとが生まれる余地がなくなる」、このように作業に没頭する事で、マインドフルネスのような作用が働き、ストレス緩和に繋がると言われています。
*マインドフルネス*
今現在起きていることだけに意識を向けて、あるがままに受け入れる瞑想法の一種。多くの心理学者たちが「マインドフルネスによって心が安定するうえに、ストレスや不安を感じにくくなる」と提唱しています。
患者様からは「甘くて美味しい」、「昔、お菓子作ってました」、「こうした方がやりやすいんじゃない?」など様々な意見や感想を頂きました。患者様同士、協力して作業を行い、皆さま一生懸命お菓子作りに取り組んでいました。今後も患者様と一緒に楽しめるよう、様々な工夫を凝らしながら頑張っていきたいと思います。それでは引き続き、作業療法室をよろしくお願い致します。
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