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『 支援を通して想うこと 』その7

世話人 M

こんにちは、グループホームです。 私はグループホームの世話人として働いてきた2年半の中で、自立へのお手伝いをさせていただいたメンバー様が数人いらっしゃいます。グループホームから自立するメンバー様の、新しい居住地となる物件を一緒に探したり、必要に応じて役所のワーカーの方々と協力しながら、カンファレンスで確認し合いながら進めてまいりました。引っ越すに当たっての障壁はどのようなものがあるかを検討したこともありました。たとえメンバー様の病状等が単身生活に耐えうると医師に判断された場合にも、転居に向けて予期せぬトラブルが起こることは往々にしてあります。環境の変化に敏感になっているメンバー様が傷つかぬように細心の注意を払って支援していく必要があります。 しかしながら、社会から精神疾患に対する理解が十分に整っているとは言いがたく、不動産屋から断られてしまうケースも少なくはありませんでした。世話人としてメンバー様と社会との緩衝材の役割を担うことがとても必要なことだということを学ばせていただきました。一見順調に物件が決まり、容易に賃貸契約出来たように思えても、メンバー様の心の中に言葉にできないわだかまりのようなものが生じていないか、慣れない荷造りや引っ越し作業で心や体が疲弊していないか、必要なサービスを受けて困ることなく生活出来るだろうか等、支援させていただいたことで気付かされることが多くあります。とてもありがたいです。今後もそのような支援を行っていきますが、メンバー様の想いをよく傾聴し、経験を活かしていきたいと思います。

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