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小児の精神障害 その1

こんにちは、薬局です。

今月は、小児の精神障害(MR,AD/HD)治療についてご紹介します。

医学領域の精神遅滞(MR: Mental Retardation)は、知的障害とも言われ、「知的発達の障害」を表します。すなわち「1. 全般的な知的機能が同年齢の子どもと比べて明らかに遅滞し」「2. 適応機能の明らかな制限が」「3. 18歳未満に生じる」と定義されるものです。様々な中枢神経系疾患が原因となるため、正しい診断を受けて、早期に治療・療育・教育を行う必要があり、本人のみならず、家族への支援もかかせない発達障害のひとつです。
精神症状が出やすいこともあり、治療の対象になることも多く、症状としては、情緒不安定、攻撃性、興奮、うつ状態、幻覚、妄想などの行動障害の治療のため、また、てんかん症状がみられることも多いので、向精神薬や漢方薬などによる薬物療法が適応されることもあります。
早期に発見され適切な療育が施された場合、適応機能などが向上する可能性が十分あり、児の長期的予後は改善するとされています。

注意欠如・多動症(注意欠陥/多動性障害とも呼ばれます)AD/HDは、「不注意」と「多動・衝動性」を主な特徴とする発達障害の概念のひとつです。注意力が乏しいか注意の持続時間が短い状態(不注意優勢型)、年齢不相応の過剰な活動性や衝動性のため機能や発達が妨げられている状態(多動性・衝動性優勢型)、あるいはこれら両方に該当する状態(混合型)に分類され、典型的には12歳未満(就学前を含む)で顕在化します。治療では通常,薬物療法,行動療法,教育的介入などが行われます。AD/HDを持つ小児は、家庭・学校生活でさまざまな困難をきたすため、その治療は人格形成の途上にある子どものこころの発達を支援する上でとても重要です。

原因については現在も研究が進められていますが、まだはっきりとわかってはいません。生まれつき脳に何らかの脳の機能的異常があり、脳内の神経伝達物質のうち、ドパミンとノルアドレナリンの働きが低下していることがわかっています。AD/HDの治療薬は、症状に深く関わるこの2つの神経伝達物質の働きを強めることで、症状の改善を期待するお薬になります。現在使われている治療薬としては、精神刺激薬:コンサータ、非精神刺激薬:ストラテラ・インチュニブがあります。症状の特徴やライフスタイルに合わせた薬の選択が行われます。                            小児の精神障害その2はこちら                            https://kawaguchi-hp.jp/wp-admin/post.php?post=3221&action=edit